《スターリングシルバー》ってなに?

金が地金の割合を24分率で表すのに対し

銀とプラチナは千分率で表します。

スターリングシルバーは《シルバー925》の事で

イギリスの銀貨《スターリングポンド》に由来しています。

純銀(シルバー999、silver1000)は柔らかく加工に向かなかったり

使用中に傷や変形しやすいので、銅やアルミを混ぜて硬度を出しています。

当工房では、銀の含有率92.5% 銅7.5%の合金を使っています。

 

シルバー製品は、空気中の硫黄分に反応し変色する性質があります。

環境によって、黄色から黒色へと変わっていきますが

スターリングシルバーが一番 硫化しにくいと言われています。

 

展示会でお客様と話しているとよく

「銀は錆びる」と言われます。

《錆びる》というのは、金属中の

鉄が酸化することで発生する《赤さび》《黒さび》と

銅が酸化することで発生する《緑青》とがあります。

スターリングシルバーは、7,5%銅が入っているので理論上は

条件の悪い空気中などに置いておくと緑青が出る事がある・・・と言えるでしょう。

ただ、普通シルバー製品が変色するのは硫化であって

お手入れをすることで、防ぐことも、元の状態に戻すことも

硫化の状態を楽しむこともできます。